法務に関わっている皆さんはすでにご存知のことだと思いますが、5月25日にEUでGDPR(General Data Protection Regulation:EU一般データ保護規則)が施行されました。 GDPRは「面倒」と考えている人は大勢いるのではないでしょうか? 世界中に影響する規則はほかにはないじゃないかな~と思うぐらい大手企業から中小企業まで行動を起こさないといけない企業が多いのです。しかも、多国籍会社だけではなく、日本でのみ営業をしている企業も対応が必要なのです。 なぜなら、商品やサービスをEU域内に住む人に販売した場合、その購入者の個人データを扱うとGDPRの対象になるからです。 日本はインバウンドのブームの真っ最中です。 EU域内に住む人が日本の田舎にある小さな旅館や民宿に泊まった場合、その宿泊施設がGDPRを遵守しなければならないということなのです。2005年から外国人が日本のホテルに泊まるとパスポートの呈示及びコピーが義務付けられました。これがGDPRの適用対象になるのです。 知らないうちにGDPRに違反している企業があるのではないでしょうか? GDPRが施行されたことにより弊社は様々な依頼を承りました。しばらく対応が続きそうです。英語のGDPR(原文)を何度も読んで詳しくなりましたので、GDPR関連の依頼は大歓迎です! また、個人情報保護法が改正されると思われるので、これから様々な個人情報関連の依頼が発生されることでしょう。 やったね(笑) I'm sure that by now everyone in the legal community is getting pretty fed up with hearing about GDPR (General Data Protection Regulation), the EU's new rules on data protection. I am also sure that many in the wider business community are finding complying with the new regulation to be a bit stressful. I wonder how many people breathed a sigh of relief when their company had put all necessary measures in place and the regulation finally came into effect! Which leads me to wonder whether there is any other rule or law that has such a wide reaching impact on companies throughout the world. It is not just multinational companies but small companies and sole proprietors, even companies that were planning on operating solely in their home country and not expecting to do business with EU residents, that are affected by the new regulation. After all, all businesses that sell to EU residents and collect personal data are obliged to comply with the GDPR. Record numbers of foreigners are visiting Japan, many tourists are seeking experiences off the beaten track which takes them to remote parts of the country. So that small hotel EU residents book in the middle of the countryside is now obliged to comply with the GDPR as a result of their patronage. Since April 2005 hotels in Japan have been obliged to photocopy the passports' of overseas visitors, which naturally includes visitors from the EU, thus compelling them to revisit the way in which they process personal data. No doubt there are some businesses that are unintentionally violating the new regulation. Orian has been involved in various translation projects relating to the GDPR. I have read the original English text of the regulation many times and I welcome any future GDPR-related projects that let me use the knowledge I have built up thus far!! Japan's Act on the Protection of Personal Information is expected to be revised following the introduction of the GDPR. This will no doubt result in a trickle down of work for translators like me...hooray!!!!
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17年前にフリーランスとして翻訳を始めたころ、リビングで仕事をしていました。自分専用の机があったのですが、やっぱりリビングであることには変わりはなく、集中できる時間が限られていました。当時、石垣島に住んでいました。 12年前に大阪に引越した時も7年前に東京に引越した時も、自分専用の仕事部屋を設けました。 (普段は、会社の登記住所ではなく自宅で仕事しています) 専用オフィスがあると効率はぐーんと上がります 2年前に再婚するまで、ずっと自分専用のオフィスで独りで仕事をしていました。 2年前からは主人( エヌ・アイ・ティー株式会社の代表取締役の新田順也)と同じ部屋で仕事するようになりました。 10年間独りで仕事をしていたので、シェアオフィスに慣れるまで多少時間がかかりました。 主人は自分の世界に入ってしまうことが多いので、私は主人のことを気にする必要がありません。 ただ、主人は取引先との電話が多く、そのときには私が静かにしないといけない(ようするに鼻歌禁止w)のが一番の苦労かもしれません。 4月までのオフィスの様子: 5/14/2018 1 コメント 自宅オフィスを引越しました先月、新しい家に引越したので、自宅オフィスも新しくなりました。 とっても最適で効率がさらにアップ! この3年間、ペーパーレス化に力に入れたので、書類はほとんど残っていません。 引越しに伴い、鍵付きのキャビネットを処分し代わりにオフィスドアを鍵付きにしました。 セキュリティを考えると、PCのパスワード以外ではやっぱり部屋全体をロックすることが一番。 今後新しいオフィスを少しずつ紹介していきたいと思います! 日英翻訳の訳例とポイントを紹介します。 原文: (子の看護休暇) 第XX条 小学校の始期に達するまでの子を養育する社員は、負傷しもしくは疾病にかかった当該子の世話を行うために、または当該子に予防接種や健康診断を受けさせるために、1年間につき5日(当該子が2人以上の場合は10日)を限度として子の看護休暇を取得することができる。 訳例: Article XX Sick/Injured Child Care Leave An employee who is raising a child who has not yet reached school age may take leave to care for said child when said child is injured or ill or to have said child receive vaccinations or medical examinations, limited to five days per year (or 10 days if said employee has two or more children). (56 words) ポイント解説 ポイントをわかりやすくするために、以下の訳例(修正前)と比較して解説をします。 上記の「子の看護休暇」の文章は「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」に基づいています。この法律文の対訳(日本語・英語)が日本法令外国語訳データベースシステムのページに掲載されていますので、このページの第十六条を参考にして訳語を選びました(本記事の一番最後に対訳を引用しています)。 訳例(修正前): Article XX Time Off for Sick/Injured Childcare An employee who is taking care of a child before the commencement of elementary school may obtain leave to look after said child in the event of injury to or the illness of said child, or in order for said child to receive vaccinations or undergo medical examinations, with a limit of up to five days per year (or 10 days in cases where said employee has two or more children). (71 words) ポイント1:文脈にあわせて正しい訳語を選択する 「子の看護休暇」の訳語の選び方で気をつけましょう。 修正前の訳例では、「Time Off for Sick/Injured Childcare」としています。私はこれを「Sick/Injured Child Care Leave」と修正しました。 訳語自体はいずれも法務翻訳の定番サイト「日本法令外国語訳データベースシステム」で「文脈検索」をすれば上記の2つの訳語が見つかります。ここから、どちらかに絞り込みます。 訳例(修正前)で使われている「Time Off for Sick/Injured Childcare」は長いし、特に最後の「childcare」が若干不自然な言葉と感じます。 これに対して、「Sick/Injured Child Care Leave」の方が自然な表現であると感じますし、Google検索で確認をしたところ一般的によく使われているようですので、私はこちらを採用しました。 もし「Time Off for Sick/Injured Childcare」をどうしても使うのであれば、「Time Off to Care for a Sick/Injured Child」と修正したほうがより自然だと思います。 ポイント2:短く簡潔な英文にする(Short & Concise) 訳例(修正前)は71ワードであり、私の訳例は56ワードです。社員に読んでもらうためには、Short & Concise( 短くて簡潔 )である必要があります。 訳例(修正前)は法務文書っぽくてよい英文だと思われがちですが、法務文書に慣れていない社員にとっては難解な文章です。 どのような社員でも理解できるようにストレートに分かりやすく書くのがキャシー流。特に、母国語が英語ではない外国人も読者になりうるので、短くて簡潔な英文で書くことが重要だと思っています。 以下のように表現を短くしました。 who is taking care of →who is raising(who is を削除して raising だけもかまいません。更に短くなります。) in the event of injury to or the illness of said child → is injured or ill in order for said child to receive vaccinations or undergo medical examinations → to have said child receive vaccinations or medical examinations with a limit of up to five → limited to five in cases where → if 以下のように平易な表現を使いました。 look after → care for 両者の言葉の意味に大きな違いはないのですが、今回の文章のタイトルに合わせて言葉を選択しました。タイトルは「look after leave」ではなく「child care leave」ですので、care for がよいと思います。 obtain leave → take leave takeの方が一般的です。 before the commencement of elementary school → who has not yet reached school age commencement の用語はかしこまりすぎて重いと感じますので、より平易な表現にしました。こちらの修正はお好みでもあると思います。 (参考)
育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律 日本語: 第十六条の二 小学校就学の始期に達するまでの子を養育する労働者は、その事業主に申し出ることにより、一の年度において五労働日(その養育する小学校就学の始期に達するまでの子が二人以上の場合にあっては、十労働日)を限度として、負傷し、若しくは疾病にかかった当該子の世話又は疾病の予防を図るために必要なものとして厚生労働省令で定める当該子の世話を行うための休暇(以下この章において「子の看護休暇」という。)を取得することができる。 英語: Article 16-2 (1) A worker who is taking care of a child before the commencement of elementary school may obtain leave to look after said child as specified by Ordinance of the Ministry of Health, Labour and Welfare as necessary for taking care of or preventing the illness of said child in the event of injury to or the illness of said child (referred to as "Time Off for Sick/Injured Childcare" hereinafter in this chapter) upon application to said worker's employer, with a limit of up to five working days per fiscal year (or ten working days in cases where said worker has two or more children before the commencement of elementary school to take care of). 1/4/2018 0 コメント Happy New Year!あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。 今年、「オリアン」は5月に10期目に入ります。 そして、オリアンの「オリ」は高校2年生になり、 「アン」は中学校3年生になります(笑) 今年の目標は・・・ - 会社の名義で法律関連セミナーを開催すること - 現在建築中のオフィス兼自宅に会社の本店を移転すること - 情報を発信すること それから、営業トークがうまくなること! 日本酒大好き・契約書に萌える翻訳者は2018年も頑張ります!! (写真は1月2日に新幹線から撮った富士山です) 12/11/2017 1 コメント 会社名とロゴについて「オリアン」という会社名は、弊社代表であるキャシーの子供達、「オリヴィア」と「アントニー」の名前を組み合わせたものです。翻訳業を楽しみながら、子供達と共に過ごし、彼らの成長を見守る事を楽しみにしていることから、成功の動機付けの一つを思い出させるものとして「オリアン」という名前を会社名としました。 ロゴに込められた想い
ブルーは、「強さ・誠実さ」と「明るさ・優しさ」の双方の特性を兼ね備え、清涼感を与えてくれます。さらに、平和、自信、重要性、知性、安定性、一貫性、および保守主義を意味し、弊社のシンボルとして相応しい色であると考えました。 明るいブルーと暗いブルーの組合せは、信頼と真実を表します。古代中国の思想風水によれば、明るいブルーは拡大と成長を意味する一方、暗いブルーは、冷静と平静を表します。ブルーと白は、無限の空と幸せを表します。 オリアンは、高い品質の翻訳を絶えず供給することで、お客様に安心と信頼をお届けできるものと確信しております。弊社は、企業の拡大と成長を追求し、事業を 通じて幸せを追い求めながら、お客様との信頼関係をより強固にするために最善を尽くします。このような想いを表す上で、ブルーはオリアンのロゴに最適な色 だと言えます。ロゴの「訳」の部分には暗いブルーを採用し、対象言語への自然な翻訳を創作していくという強い想いを込めて、「オリアン」の横に配置しました。 |
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